143日目*手づかみ食べ
最近息子が食べ物を口からブーッと吹き出して遊ぶことを覚えてしまった。机や椅子はもちろんのこと、カーペットや机の上に置いてある物が汚れることを考えてしまい、母は悲しくなる。声を大きくして叱ったってまだ息子には通じない。むしろかまってもらったと思っているのか楽しそうに声をあげて笑うだけだ。息子のことはかわいい。かわいいが憎らしく思ってしまう。そしてまた悲しくなる。
今日もそれを繰り返していて、イライラしたり悲しくなっていたのだが、ふとこれもまた成長の過程なのかと思った。
息子は調子づいて食べ物の入っている器にまで手を伸ばし、ひっくり返そうとする。母はまたイライラする。しかし、待てよもしかして…と思い、思いきって豆腐ハンバーグの入った器を息子の目の前に置いてみた。そしたら思った通り、自分の手で掴んで口へと持っていき、食べるではないか。成長している。息子は確実に成長している。うれしい。
しかしだからといってイライラが全てなくなったわけではなく、食べ物を掴んだ手であちこち触るので一層汚れてしまった机や椅子を見て、母はまた悲しくなるのだった。
きっとどこのお母さんも消耗するであろう手づかみ食べ、毎日はさせてあげる余裕はないかもしれない。でも、こうやって成長していく息子をなるべく静かに見守ってあげたいなと今日はそう思った。
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